ランドセルはいつ買えばいい?購入データを基に徹底解説
ランドセル購入のピークは5月~6月
2020年8月に、先輩ファミリーがいつランドセルを買ったのかアンケートを取った結果です。2021 年4月入学予定のお子さまをお持ちの方の場合、ランドセル購入時期のピークは2020年の6月~7月。8月時点ではすでに8割近くのご家族が購入を済ませています。
例年では家族揃ってのお休みが取りやすいゴールデンウィークやお盆の時期に購入が増える傾向にありますが、2020年は新型コロナウイルス感染拡大による影響で、ピークの時期が6~7月となりました。2022年以降もコロナの影響は予想されるものの、規制は徐々に緩和されてきているので、ピークは再び5月、8月に戻りそうです。
年中さんからラン活スタートの方も増えている
購入時期によって得られるメリット・デメリットまとめ
4月以前
・気になるカラーやデザインなどお目当てのランドセルをほぼ確実に購入できる
・希少な本革製など限定生産のランドセルも選択肢に入れられる
・メーカーによっては早期購入割引が行われていることがある
・時期が早いため、販売が開始されていないランドセルもある
・まだ購入に踏み切るご家族が少なく、購入後の感想や意見はあまり聞けない
・小学校入学まで1年近くあるため、お子さまの成長にともない背負ったときのフィット感が変わる可能性がある
5月~6月
・この時期まではお目当てのランドセルが購入できる可能性が高い
・多くのメーカーや工房の展示会が開かれるため、実物を見られるチャンスが多い
・在庫も充実しているので、実際に試着して、からだに合うランドセルを選べる
・お店によっては新作や人気モデルの購入が締め切られる可能性がある
・オーダーメイドランドセルなどは、注文を締め切るメーカーや販売店も出てくる
7月~8月
夏休み時期とも被るこの期間は、たくさんの中から選べるラストチャンスとも言えます。メーカーや商品によっては納期も気になるところ。納得のいくラン活にするためにも8月までのランドセル購入をおすすめします。
・実際に購入した人から意見を聞くことができる
・夏休みを利用してゆっくり選ぶことができる
・人気のランドセルを中心に売り切れ始める
・早期購入割引などを終了しているメーカーや販売店も出てくる
9月~12月
夏休みを過ぎると、新作や人気モデルの売り切れが目立ち始めます。また、毎年販売され根強い人気のある定番モデルも品薄になってくる時期です。こだわりがあるお子さまやご家族は、できるだけ購入を急ぐことをおすすめします。
一方で、ランドセル売場は混雑しなくなってくる時期です。ご家族でゆっくりとランドセル選びをすすめていただけます。
・今年の人気の傾向がわかる
・店舗の混雑が解消しているので、ゆっくりとランドセル選びができる
・新作や人気モデルの他にも、定番モデルなどが売り切れ始める
・多くのメーカーや販売店などで、早期購入割引が終了している
1月~3月
・選べる種類は少なくなるが、ランドセルが買えなくなることはない
・小学校入学直前にランドセルを選ぶことで、育ち盛りのお子さまのからだにもっともフィットしたランドセルを選ぶことができる
・特定のメーカーやモデルを探すことが難しい
・お店の品揃えが少なくなっており、種類が選べない可能性がある
・人気モデルは手に入らない可能性が高い
ランドセル購入にもっともおすすめの時期
総合的には、5~8月の購入がおすすめ
お子さまが年中さんの頃から下調べなどを始めていれば、5~6月はじっくりと検討できている頃です。展示会や店頭で直接商品をチェックすれば、あとは購入するだけ!6月までの時期ならお好きなカラーを多くの種類から選べます。ただし、素材やカラーへの強いこだわりがある方や、数量限定商品をお考えの方は、より早めの行動がおすすめ。特定の商品に早期に注文が集まることがありますので、メーカーのホームページなどで在庫状況をチェックしておきましょう。特に5月はゴールデンウィークと重なることもあり、例年ではおじいちゃん・おばあちゃんといっしょにランドセル選びをされるご家族も非常に多いです。ご家族の大切なイベントの一つとして、ランドセル選びをされてみてはいかがでしょうか。
お得に安く購入したい場合は、早期購入がおすすめ
ランドセル購入時期は、予算やこだわりと相談して決めよう
MOGIのクラフツマンシップ
近年、ランドセルを造るための機械(コンピューターミシンなど)は進歩を遂げ、ある程度の大量生産も可能になりました。とはいえ、ひとつひとつの工程は、まだまだ職人の手によるところが多く、最新の機械を駆使しても完全オートメーションというわけにはいきません。
と、ここまではおもに人工皮革(クラリーノなど)の話で、天然皮革(コードバン・牛革)のランドセルは、さらに職人が一枚一枚革の表情(状態)を確認しながら、機械に頼ることなく、長年培った感による手作業で仕上げていくので、とても時間がかかるとともに技が必要になります。
そして、職人の誰もがすべての工程をできるわけではなく、熟練度によって受け持つ作業は異なります。
また、同じ仕様で作られていても、その職人によって出来栄えがどことなく違ってくるのです。
手間を惜しまずに、一点一点丁寧に仕立てる。生産数は限られますが、納得の行く仕立てを優先する。
そこにはモギのこだわり、クラフツマンシップが生きています。
代々受け継がれてきた
モギ伝統の技
1本のランドセルに使うアメ豚は、実にまるまる豚1頭分。
しかもアメ豚は、他社ではあまり使われることがなく需要が少ないため、とても入手困難で高価な革です。
「一枚通し」とは、かぶせ部分と本体の間に継ぎ目がなく、一枚の革を通して張ってあることを言います。
熟練の職人が一枚一枚丁寧に張りこむため、一時間に2~3本しかできません。
そうして仕上がった内張りは、なによりも見た目に美しく、徹底的にこだわった技の粋と言えます。
製造数に限りがございますので、毎年早い時期に売り切れてしまいます。ご検討の方には、お早め(2月〜4月頃)のご注文をおすすめいたします。
比べてください。こんなにも違う。
─ たかが1cmされど ─
最近増えてきている「キューブ型」の特徴は、何といってもコンパクトな外寸にあります。
(内寸は学習院型と同じ)これは、学習院型にある「ヘリ」がないからで、その分、幅が狭く作られています。(高さ、マチ幅は同じ)
では、どうして幅が狭い方が良いのでしょうか?
近年、中身の教材が大きくなるにつれて、ランドセルも大きくなりました。
パパ、ママのころの教科書はB5サイズでしたが、現在はA4のフラットファイルも使われるようになったのです。(2周りくらい大きい印象です)
そこで、まだ1年生くらいのお子様には、少しでも小さい方が良いという理由からキューブ型は考案されました。
ところが、このキューブ型には弱点がありました。かぶせと本体の幅が同じで、数年経ったランドセルはどうしても形が歪んできて、隙間が開いてしまいます。(写真②)すると、そこから急な夕立のときなどは、雨が入ってしまったり、上から中身が見えてしまったりということがあるのです。
モギはその弱点を解消すべく、昨年のモデルからかぶせの幅を1㎝広くしました。
幅25.5㎝から26.5㎝に。これでもう安心です。見た目のコンパクトさは1㎝損なわれましたが、実用性を優先したというわけです。